「そうですね」が口癖の人は、答えが見つかってない、よく考えてますアピール、それとも??

あなたのまわりにも「そうですね」が口癖の人、いませんか?

会議での発言、上司と部下の会話、プロ野球選手のヒーローインタビュー、
様々な場面で、会話の冒頭に「そうですね」と付ける人が数多くいます。

そんな人の性格や心理を解説します。

「そうですね」が口癖の人の心理

では、「そうですね」が口癖の人はどんな心理なのでしょうか。
よく見られる5つのパターンについて解説します。

まだ答えが見つかっていない

会社の会議での山田さんと鈴木さんのやりとりです。

山田さん
山田さん

今期の売り上げは約8500万円の見込みです。来期は1億円を目標にしましょう!鈴木さんはどう思いますか?

鈴木さん
鈴木さん

そうですねー、、、、


鈴木さんは、質問に対してまだ答えが見つかっていません。

鈴木さん
鈴木さん

今期からプラス1500万円かあ。それは無理では?でも、頑張ればできるレベルかも。。。

鈴木さんはそんなことを考えているのでしょう。

このように、考えがまとまっていないけれど沈黙に耐えきれない時、とりあえずの相づちとして「そうですね」と答えます。

よく考えて答えてますアピール

プロ野球選手のヒーローインタビューでも「そうですね」は頻発します。

インタビュアー
インタビュアー

復帰してすぐのこの活躍、ご自身でどう感じますか?

中田翔選手
中田翔選手

そうですね、まあ今日の試合、不安でしたけど、~~~

このインタビューのyoutube動画はこちら

インタビュアーの質問に対して、中田翔選手は「そうですね」と言った後、考え込む様子もなく質問へ答えています。
質問への答えはすでに準備できてるのです。
ここは先程の事例と違いますね。

この場面の「そうですね」は、一呼吸置くことで『これから話すことは考え抜かれたものですよ』とアピールする役目を果たしています。

つまり、自分の話に重みをもたせるための「そうですね」だったのです。

分かりました、のつもりが「上から目線」

上司
上司

この企画書、こういう順番に組み立て直した方が見やすいぞ

部下
部下

そうですね

上司
上司

それと、さっきの君の応対は、先方に失礼にあたるからやめたほうがいい

部下
部下

そうですね

この部下の「そうですね」は「はい」のつもりで言ったはずです。

「はい」を「そうです」に言いかえて、さらに語尾に「ね」を付けてていねいにしてみた。
部下が「そうですね」と言った真意は、そんなところでしょう。

しかし、部下の真意とは裏腹に、これではいくら温厚な上司でも腹を立ててしまいます。

もともと「そうですね」には、「あなたが言っていることは正しい」という意味があります。
つまり、正しいのか間違っているのかを評価しているのです。

この場面の「そうですね」は「評価する」=「上から目線」の言葉になるのです。
部下に対して問題点を指摘してあげたら上から目線で返されたのです。
それでは上司も腹が立つでしょう。

この場面での悲劇は、部下本人は「上から目線」の意識がないことです。

なんだか最近上司が不機嫌だけど、心当たりがない。
そんなことになっているかもしれないので、気をつけてください。

完全には同意していない

上司
上司

この資料、この前見つかった誤字の訂正は済んでる?

部下
部下

そうですね

上司からすると、部下の「そうですね」は誤字の訂正が済んだのか、これから訂正するのか、よく分かりません。

この「そうですね」は、相手の話について完全には同意できない理由があることを示しています。

完全には同意できない理由とは、

・相手の話す内容でほぼ間違いないけれど、少しだけ疑念がある場合。
例えば、誤字の訂正は終わったけれど、訂正後のチェックを誰にも頼んでいないため、一抹の不安がある場合など。

・相手の話す内容を、自分が完璧に理解しているわけではない場合。
例えば、別の社員に訂正作業をお願いしたままになっていて、訂正が完了したことを確認していない場合など。

このような場合、何かあった時に言い逃れできるよう、「そうですね」と言って言葉を濁してしまいます。
責任回避の「そうですね」と言えます。

興味関心がない

上司
上司

昨日は天気よかったよな

部下
部下

そうですね

上司
上司

珍しく空気も澄んでいたし

部下
部下

そうですね

この「そうですね」が口癖の人は、相手の話に興味関心がありません。
しかし相手が目上の場合など、知らんぷりもできない。
このため、間を持たせるために相づちとして「そうですね」を使います。

この「そうですね」は、結果的に無関心をアピールする言葉になっているのです

まとめ

「そうですね」は、あいまいさをともなう言葉です。
言われた相手は話し手の真意が分からず、反応に困ってしまいます。

相手への誤解を防ぐためにも、肯定か否定かが分かりにくい使い方は避けるべきです。
「はい」「ええ」「確かに」など完全肯定の相づちへ言いかえてみるのもいいでしょう。

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