「まあ」が口癖の人は、ほどほどが好き、遠慮している、それとも?

あなたのまわりに「まあ」が口癖の人、いませんか?

まあ、これでいいと思うよ

まあ、そうでもありませんよ

まあ、これで一度やってみてはいかがでしょうか?大丈夫だと思うのですが。

様々な場面で登場する「まあ」という口癖、話し手の心理を解説しましょう。

「まあ」という口癖の特徴

「まあ」は、相手の意見や行動に対して、ある程度の認識や同意を示すときに使われます。

辞書によると、「まあ」の意味はこのようになっています。

まあ


【一】[副詞]
とりあえずするように勧めるさま。何はともあれ。まず。「話はあとにして、まあ一杯どうぞ」「—お掛けください」

2 結果に自信を持てないが、一応してみるさま。とにかく。「ちょっと厄介だがまあやってみるか」

3 多少のためらいをもちながら、意見を述べるさま。「まあやめたほうがいい」「まあ彼が勝つだろう」

4 十分ではないが、一応はがまんできる程度であるさま。「まあよくできたほうだ」

【二】[感嘆詞]
驚きや意外な気持ちを表す語。あら。おや。「まあ、お久しぶり」「まあ、そうでしたか」「まあ、失礼ね」

「デジタル大辞泉」より抜粋引用

このように、副詞の「まあ」には、一応、多分といった意味があります。

では、「まあ」が口癖の人の心理はどうなっているのでしょうか。

「まあ」を使う人の心理

「まあ」が口癖の人には、3つの心理が隠れています。

良くも悪くも、ほどほどが好き

鈴木さんは、プレゼン資料が出来上がったので、上司の田中係長へ報告しています。

鈴木さん
鈴木さん

係長、プレゼン資料が出来上がりましたが、いかがでしょうか?

田中係長
田中係長

まあ、これでいいと思うよ

「まあ」が口癖の人は、完璧を求めていません。
なにごとも80%でいい、と考えています。

この考え方のプラス面を見ると、バランス感覚があると言えます。

実際、世の中に完璧なものはほとんどありません。
そこで、なにごとも80%でよしとしようと考えるのです。
上手に生きていくためには必要な感覚かもしれませんね。

一方で、80%でよしとする考え方のマイナス面を見ると、事なかれ主義・保守的と言えます。
前例踏襲、新しいことにチャレンジしない、ミスを極力避ける、そんな人かもしれません。

遠慮している

親戚の結婚式であいさつをした田中さん、席に戻ると隣の席のおばちゃんから声をかけられます。

おばちゃん
おばちゃん

あなたのスピーチ、よかったわよ!

田中さん
田中さん

まあ、そうでもありませんよ

「まあ」が口癖の人は、遠慮する姿勢をアピールしています。

日本人はとかく遠慮しがち。
遠慮が美徳とされる日本文化のせいでしょう。

上から目線

鈴木さんが作成したプレゼン資料ですが、山本係長は不満があるようです。

山本係長
山本係長

なんだ、このプレゼン資料は?これで本番上手くいくのか??

鈴木さん
鈴木さん

まあ、これで一度やってみてはいかがでしょうか?大丈夫だと思うのですが。

この「まあ」は、とりあえず行うように勧める「まあ」です。

上司が部下に対して言うと違和感はないのですが、部下の鈴木さんが上司の山本係長へ言うと上から目線に感じてしまいます。

この「まあ」が口癖の人は、上から目線の人といえます。

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