あなたのまわりに「ちょっと」が口癖の人、いませんか?
ちょっとお時間いいですか?
ちょっとやめてください!!
この仕事、ちょっとやっといて
あの人の「ちょっと」という口癖が気になって、夜も眠れない!
「ちょっと」と言ってたのに全然「ちょっと」じゃないよー!!
あの人の「ちょっと」に苦しむあなたへ、「ちょっと」が口癖の人の心理を解説します!
口癖の原因が分かれば、あなたのイライラも少しは収まるかも!?
「ちょっと」の特徴
「ちょっと」という口癖は、具体的な意味や程度をはっきりと示さないあいまいな言葉です。
使い方によって、軽い注意や要望、驚きや疑問など、さまざまな意味を表すことができます。
辞書によると、「ちょっと」の意味はこのように書いてあります。
ちょっ‐と
【一】[副詞]
1 物事の数量・程度や時間がわずかであるさま。すこし。「ちょっと昼寝をする」「ちょっとの金を惜しむ」
2 その行動が軽い気持ちで行われるさま。「ちょっとそこまで行ってくる」
3 かなりのものであるさま。けっこう。「ちょっと名の知れた作家」
4 (多くあとに打消しの語を伴って用いる)簡単に判断することが不可能なさま、または、困難であるさま。「私にはちょっとお答えできません」
「デジタル大辞泉」より引用
1.2.4.は「少しだけ」というニュアンス、3.は「たくさん」のニュアンスとなっています。
口癖として使われる時は、「少しだけ」というニュアンスが大部分です。
そこには「ちょっと」には、どんな心理が隠されているのでしょうか。
「ちょっと」を使う人の特徴
「ちょっと」と言ってから話し始める内容は、その人の本心でしょうか?それとも嘘なのでしょうか?
気づかいや配慮をする人
「ちょっと」の後に続く話が、話し手の本心を語っている場合、その話し手は相手に対する気づかいや配慮のあらわれと言えます。
職場で隣の席の後輩があなたに話しかけてきます。
ちょっとお時間いいですか?
この後輩は、少しだけあなたの時間を使わせてくれませんか?とお願いしています。
このように、話し手が本心から「ちょっとだけ」と思っていれば、その人は相手への気づかいや配慮をする人です。
こんな後輩なら、思わず相談にも乗ってあげたくなりますよね。
遠慮がちで、気が弱い人
テーマパークでアトランクションの列に並んでいると、突然、見知らぬ人が割り込んできました。
すかさず、こう言います。
ちょっとやめてください!!
翻訳すると、「やめてください!でも、私は少し注意しただけですから、気を悪くしないでください」という意味になります。
状況的には「やめてください!」と言い切ってもいい場面です。
それなのに「ちょっと」を付けてしまう人は、遠慮がちで気が弱い人なのです。
でも、多くの日本人がこのタイプかもしれまんせんね。
相手を軽く見ている人
突然、上司から呼ばれた田中さん。
上司の席へ行ったところ・・・・
この仕事、ちょっとやっといて
・・・・・・はい
断わり切れず仕事を受けたところ、実際は、とても手間がかかる仕事だった。。。
この時の上司の「ちょっとやっといて」を言いかえると、
「この仕事、少しの時間(労力)で済むからやっておいて」
つまり、上司の「ちょっと」は本心ではない、嘘だったのです。
とりあえず部下に引き受けてもらえば、それでいい。
そんなことを考えて「ちょっと」と言ったのですから、こんな上司はあなたのことを軽く見ているといえます。本音を隠しているとも言えます。
まとめ
「ちょっと」という口癖には、気づかいをしたり、遠慮がちだったりする人が使う場合と、相手を軽く考えている人が使う場合があります。
「ちょっと」に続く言葉の中に、話し手の本心を読み解くヒントが含まれているのです。