他人の口癖が自分にうつることがあります。
それには3つ理由があるのです。
3つの理由とは、人はまねをする、人は仲良くなりたい、人は考えを伝えたい、からです。
人はまねをする生き物
人は赤ちゃんの頃から、まわりの人のまねをすることで成長してきました。
あなたが日本語を上手に話せるのも、周りの人のまねをしたからです。
それは成長してからも同じです。
友だちや先生など、身近な人の言葉やしぐさを自然とまねることがあります。
口癖もそうで、よく一緒にいる人の口癖が自分の言葉に入ってくることがあるのです。
人は仲良くなりたい
人は大昔から、集団生活をすることで生き延びてきました。
獲った獲物をみんなで分け合う、みんなで火を焚いて猛獣の侵入を防ぐ。
そうして生き残った祖先が私たちなのです。
このため、私たちの遺伝子には集団に所属したいという本能的な欲求が残っています。
口癖をまねることで、友だちとの仲良し感が出てきます。
同じ言葉を使うことで、友だちとの距離が縮まったり、話がしやすくなります。
人は自分のことを伝えたい
人には、自分のことを知ってもらいたい、という気持ちがあります。
口癖を使うと、自分の気持ちや考えを上手に伝えることができます。
みんなが知っている言葉を使うことで、話がスムーズに進みます。
これらの理由から、友だちや家族との関係や話す時に、口癖が自然に広がっていくのです。